テラヘルツの嘘系の記事がなんかアクセス数がいいので、アゼツライトももう少し調べてみます。
アゼツライトを私がはじめて知ったのは15年くらい前だったでしょうか。はじめてみたときの感想は、「うーん、質の悪いクォーツだなー」でした。
そして現在の印象はといえば・・・
「うーん、質の悪いクォーツだなー」
です。
まぁそれにパワーなり価値なりを感じるのは思想信条の自由ですので石ディーラーとしては大変ありがたいお話です。
それはそれとして、アゼツライトについて言われているおかしな点を指摘してみますか。
【石言葉は、言い伝えでは・・・】
ノースカロライナの質の悪い水晶にアゼツライトと名前をつけたのはごく最近です。
言い伝えもクソもないでしょう。
言い伝えといえば、印象的には少なくとも100年以上は前だとイメージするはずです。
アゼツライトの名がついてから100年も経っているわけがありません。
というわけで言い伝えというのは嘘といって差し支えないでしょう。
10年前からの言い伝え、と堂々と言える厚顔無恥な人であれば嘘とは言えないですがね。
【証明書がないのは偽物だ】
えー、これは米国に直接仕入れに行けばわかるんですが、証明書といってもちょっと厚手のコート紙に印刷しただけのものです。
しかも買った人はご自由にお取りくださいという感じの紙です。
プリンタと用紙さえあれば偽造は楽勝です。
儲けてんだからもっといい素材を使えよ、と思いますね、あれは。
そんなもので本物だと安心してくれるのは石ディーラーとしてはありがたいお客様ではありますが、本当にそれでいいんですかね。
ちなみに、アゼツライト好きだというお客様が覚えているだけで10人くらいいます。
で、彼らに証明書らしきものに書いてある内容について聞いてみたことがありますが、内容をちゃんと読んだ人はゼロでした。
英語ですからね。
【リンパの流れを良くする?】
二酸化ケイ素は化学的に非常に安定なので、飲もうが何しようがほとんど何も影響を与えません。
胃酸は強力な酸ですが、胃酸ごときではびくともしません。
アゼツライトを食べると、そのまま下から出てくるだけです。
とりあえず厚労省に行った大学の先輩に通報しときます。
【鉱物学的にはほぼ水晶】
ではなくて、水晶そのものです。
ただ、「ほぼ」水晶という書き方をすれば、水晶以外の不純物がある以上嘘ではないのです。
問題は、水晶とは違うという印象を与えることです。
いわゆる叙述トリックってやつですね。。
それでいえば不純物ゼロの水晶なんてありませんから、世の中の水晶は全て「ほぼ水晶」になります。
【心身の蘇生】
ファイナルファンタジーのやりすぎです。
フェニックスの尾でも買ってください。
俺屍でもやって蘇生できる生ぬるい世界から脱却しましょう。
【宇宙存在がどうとか】
べつにそれを感じるのは個人の自由ですが、多くの凡人の中で自分だけが気づくという設定は中学2年生で終わりにしましょう。
【多次元がどうとか】
最近の物理学で流行りの言葉を意味もわからず並べ立ててる感があります。
科学マニアとしていうならば、
多次元云々の話は場の理論とか読めばちゃんと理解できます。
大きい書店だとその手の本は物理学のコーナーに置いております。
これまで多次元がどうとかという人をたくさん見てきました。
それならばぜひということで場の理論の本を読むように話をしましたが、誰一人読もうとすらしません。
以前、法律の条文すらよまずに安保反対と言っていた人たちがいましたよね。
少しくらいは努力しましょう。
多次元的な物理のお話はとっくに先人たちが研究してますし、今も物理学者たちが研究しております。
先人たちの努力を無にするのが宇宙存在とかいうのであれば、相手にする価値はないでしょう。