パワーストーン屋さんでよく売れるのが磁気入りヘマタイト。肩こりに効くとかなんとか。
これに関してはグーグル先生曰く、賛否両論とのこと。
で、言いたいのは、「そろそろやめませんか、こういうの」ってこと。
Web上でも書籍でも不毛な議論が交わされております。
そんな効果ない派は、十分なデータでない、実験方法が間違っている、プラセボ効果にすぎないetc.etc。いや、効果ある派はこれだけたくさんのハガキが来ている。10万人に愛用されているetc.etc.。
この議論に決着はあり得ません。
あくまで科学的を求めるのであれば、確か2009年くらいの厚生労働省の文書で、肩こりの改善について磁力の影響は認められず、テープで押すことによる指圧効果のみ否定できないというようなことを読んだ記憶があります。
探してもそれが見つからないのであくまで私の記憶ですが。
一方、当然、磁気ネックレスとかで儲けてる人たちは全力で否定しますよね。誰だってそうです。たとえ間違っているとわかっていたとしても、それで明日から飯が食えなくなるとなれば誰だって全力で否定するはずです。そこに一つでも証拠があれば、例えばユーザーからのハガキとか(例え関係者が書いたものだとしても)という希薄な根拠でも全力で反論するでしょう。
なんなら厚労省の言うことは信用ならないとか、薬害エイズ問題でも持ち出して反論するでしょう。政策論争よりも揚げ足取りを優先する人たちがそうであるように。
既得権益を守るのは人類の根源的な欲求です。東大とか京大とか出て、その辺の分野のスペシャリストであるはずの人でもそれを平気で言うものです。彼らだって、この資本主義?の日本で生きる個人でしかないのです。
大手家電メーカーには有名大学の理系出身者がわんさかいますよね。で、彼らだって学生の頃は「マイナスイオンwwwwwww何それwwww」とか言ってたはずですが、会社に入って何かできましたか?
本来科学屋は客観的真実の前に真摯であるべきです。それを十分に理解しているはずで、長きにわたって理系の学問の修行を積んでいても、既得権益、自己保身の前にはクソほどの役にも立たないのです。
それほどに強い既得権益がこの問題にはこびりついております。科学的事実など、既得権益の前には無力です。
これはガリレオガリレイの頃から全くもって変わっておりません。ガリレオガリレイの頃から人間は食欲・性欲・睡眠欲に勝てないように、既得権益欲にはどうあがいても勝てないのです。
団塊の世代の方々は、特によくご存知だと思います。
安保法案に反対していた学生のリーダーがそもそも条文すらろくに読んでいなかった世代の血は、しっかり我々ロスジェネも受け継いでいるわけです。
犯罪捜査でも、社会問題でも、科学でさえも、まずは誰が得をしているのか、を考えましょう。
これは環境問題と同じく、科学の問題ではありません。利権の問題です。社会の問題です。
その上で、既得権益の養分になりたいという思いは、日本国憲法第19条で保障された思想信条の自由として誰も侵害してはならない話なのです。
さて、肩がこってきた。ストレッチでもして寝るとしますか・・・。