こういう商売をしておりましたので、在籍していた会社以外にも幅広くパワーストーン屋さんとの付き合いがありまして、いろいろとトンデモ発言を耳にします。
その中のいくつかを紹介しましょう。
それでもパワーストーン屋で働きたい方、好きにしてください。
※あらかじめ申しておきますが、実際に非常にしっかりとした尊敬できる石屋さんもございます。頑張って見極めましょう。
1 君の服装が気に入らないからクビ
私の知り合いの人が採用された石屋さん。面接に行ったら人手不足らしく、即採用となりました。
彼女はアジアン系のゆったりした感じの服をよく着る方でしたが、特に派手すぎるわけでもなく、年相応のオシャレな感じです。
面接の時にもその服装で行って採用されております。
で、働きはじめて3日目、突然社長殿から出てきた言葉が
「君の服装はダメだ。解雇させてもらう。」
唖然として言葉を失ったとのことです。言い返そうと思ったけども、こんな社長のもとで働くのは嫌だということでそのまま解雇を受け入れました。
100歩譲って彼女の服が場にそぐわなかったとしても・・・その会社の販売員は・・・制服だったんです。
どうせ会社で制服に着替えるのに服装を理由にクビという斬新な発想に惚れました。
<社労士曰く>
ちなみに社労士の友人に確認したところ、3回くらい注意してそれでも止めなかったらクビにできなくはない。
ただし、就業規則に服装の定めがあり、通勤時間中にも給料を支払っている場合に限る、とのこと。
2 ボーナス商戦頑張ろう
ごく普通のメッセージです。が、社員は皆一様に怒り狂いました。
なぜなら、その年、賞与が全員カットされてたからです。
売り上げが悪いのは社長一人の責任であるはずがありません。従業員一同、全員に一定の責任はあるでしょう。
が、社員たちは知っていました。
社長が投資ということで会社の金を先物にぶち込んで大損こいていたことを。
そして、意図的に脱税行為をしており、追徴課税でしこたま取られていたことを。
社長殿はそれはひた隠しにしておりましたが、社員にはバレておりました。なぜなら口の軽い幹部がいたので。
まーその後その会社がどうなったかは想像にお任せします。
<社労士曰く>
よくあること。それで従業員が納得すると思うなーと逆に感心する社長さんは多数。創業者でも2代目でも。
で、なんでそこの会社の税理士は資格剥奪されんのだろうなー。
3 休日はタイムカードを通すなよ
言葉の中に全てが含まれているので解説の必要はないでしょう。
これは私が言われました。澄み切った笑顔で言われました。
殺意とはこういうことかと、新たな体験に感動すら覚えました。
<社労士曰く>
お前馬鹿じゃねーの?出なけりゃいいじゃん。
いや、そりゃその通りなんだけどな。つい目の前の仕事が気になっちゃうのよ。
4 なぜ給料に不満なのか理解できない
現場のスタッフから賃上げ交渉がきた時のお話。
そのお店は立地が非常に悪く、普通にやってたら売り上げは厳しいところです。
が、そういう店は面白いもんで、スタッフ一同が一丸となりやすいです。更にはカリスマと呼べる店長が仕切ってくれ、おかげで利益率はいい状態でした。
実績をあげた上で店長が私に言ってきます。せめて他の人よりは時給少しでもいいからあげてくれ、と。利益率の増減グラフまで作って持ってきてくれました。
うん、そりゃそうだね。対応できてなくてごめん。いいんですよ、まっつんさんいつも死にそうに忙しいですから。
で、ボスにその話を持って言ったところ激怒。
いやいや、でもね、ここの利益率みてくださいよ。これ以上に優秀な店がありますか?彼女がいるからこそここまで上がってるんですよ。
一通りなだめた後、ボスがおっしゃられたセリフ。
「そもそも雇用契約書通り払ってるのに、それに不満を言うのが理解できん」
お前は数年前の雇用契約書にずっと満足すると思ってんの?バカなの?
とは言えず途方に暮れた記憶があります。
ちなみにそのバイトさんたちの給与は最低時給+10円くらいでした。
最終的には私の策略が功を奏し50円アップまではできましたが、・・・・正直彼女の能力はもっと活かせたはずで、いまだに自分の無能さが悔やんでも悔やみきれません。
策略については詳細は申し上げられませんが。
<社労士曰く>
別に法的には全く問題ないよ。それで従業員がついてくると思ってるのは完全にどうかしてると思うけど。でも完全にどうかしてる社長さん多いよ。
ちょっと色々ありまして思い出した発言のマイルドなところだけを記してみました。もっとハードなお話はそのうち書きます。
最後に、社労士の友人に怒られました。その社長も社長だけど、お前が頑張りすぎるからブラック化を助長してんだよ。おっしゃる通りでございます。なので辞めました。