まさか、常連さんが万引き常習犯!?


パワーストーン屋さんも他のお店同様、万引きの被害は多々あります。
私が勤務していたパワーストーン屋さんは在庫管理が実にいい加減で(どうやらどこのお店も似たようなものですが)万引きは基本防ぐのが難しい状態です。

そこでなんとか万引き犯を撃退した時のお話。この話は万引き犯に負けてしまった悲しいお話です。

【店員3人もいたのに・・・】
ある日、私は店舗奥の事務所で作業をしており、店には2人のスタッフがおりました。平日の昼下がりですからお客さんは2〜3人程度が入れ替わり立ち替わりという程度。
さて、その中にいつも仕入れに来てくれる業者さんがおりました。業者さんはたくさん買ってくれる分割引して出しているのです。
その業者さんが出て行った直後、別のお客さんが私の元に寄ってきます。

さっきのお客さん、万引きしてたみたいですよ。

ん?まさか?
あの人、ウチの常連業者でもう5年近くの付き合いになるぞ?金のなさそうな若者ならまだしもいわゆる「ちょいワルおやじ」風の洗練された身なりの社長さん。まさか、と思い監視カメラを確認してみると・・・・バッチリやってます。1本2〜3000円するブレスレットをごっそり。

まじかよ、と思いつつ、追いかけて捕まえてももう間に合わないので対策を練ることにしました。

【警察署へGO!・・・しかし】
とはいっても、なにせこちらには映像という確固たる証拠があります。あとは警察さんに逮捕してもらうだけです。
と思い、映像をUSBに落として警察署へ。
担当警察官に見せてみたところ・・・・これでは取ったという証拠にならない、とのこと。

えっ?思いっきりバッグに放り込んでますやん?

ですが、バッグに入れたあと、一瞬ですがカメラの死角に入りました。その瞬間に商品を返却した可能性があるとのこと。

んなバカな?明らかに挙動不審でバッグに入れた男が何の理由で返却するってんだ?

結局警察では何の解決にもなりませんでした。
ただし、一言断っておきますが、警察が悪いわけではありません。万引き犯よりも人命に関わるような仕事がどうしても優先されるでしょうし、なにより万引き犯は現行犯が基本。もしくは途切れなく、しかも解像度の高い映像ではないと証拠として成立させることができないとのこと。
警察だって、いやだからこそ法律を遵守しなければなりませんので、警察がどうこうというより、法の問題ということです。

【とりあえず要注意人物に指定】
その後、とりあえずスタッフにはそのおっさんの話をして、来た時は必ず一挙一動を見張るようにお願いしました。
顔写真の配布は不要です。それほどまでに常連さんでしたので。

その後も平然とした顔で来ますが、以降はスタッフが必ず声をかけ、近くを付いて回るという対策をしました。

なんとか食い止められたのですが、それでも隙を見てバッグに入れようとしたことも何度かありました。

【あからさまな対策】
これでも懲りないかと思い、今度はそのお客さんが来たら、その人が取りそうな商品を目の前でどんどん片付けていくことにしました。

そして店内のモニタではそのおっさんが取っていた時の映像をエンドレスで流します。

さすがに気づいたのか、しばらく顔を出さなくなりました。

【よかったーと思いきや】
おっさんが来なくなって半年。取られはしたけどもう関わらないで済むのであれば、と思っていたところ、突然怒り心頭のおっさんが現れます。
「このブレスレット作ったのお前かー?」
「んー、私かもしれませんが、ずいぶん前の話ですよね?」
「いや、お前が作った、俺は見てた。指定したゴムと違うの使いやがって!嫁さんに贈る大事なもんや、どうしてくれんねん?」

んなもん、覚えているわけない。多分作ったとしても1年以上前のやつだ。
というか見てたんならその時言えよ。嫁さんに贈るもんなら贈る前に伊倉でも観れるだろ。

多分、警戒されてることに気づいてどこかで怒りが再燃したんでしょう。
支離滅裂にもほどがありますが、まぁクレーマーとは得てしてこんなもんです。

かといって、今万引きしたわけでもなく、訴えても勝てない可能性のある映像しか武器はありません。

そこでひらめきました。まずは一旦平謝りしてお客さんをなだめた後、
「申し訳ございません。弊社では記録を残しておりませんが、そこまでおっしゃるのであれば私が作ったものかと思われます。」
「かといって、ご迷惑おかけしているわけですから、私が間違えて作ったという証拠とお詫びの品をお持ちして、お詫びにお伺いさせてください。」
「証拠ってなんや、そんなもんあるんか?」
「ええ、監視カメラの映像がございますので、そちらを具に調べれば、お客様からご注文頂いた時の映像が出ますので、そちらをお持ちします。」
その瞬間、おっさんの表情が引きつったのを見逃しませんでした。
「必ず明日お伺いしますので、奥様にも謝罪させてください。」

嫁さんに見られたら困るだろう。あの映像。

我に返ったおっさんは「もうこんな店来んわ」と捨て台詞を残して去って行きました。

最後ちょっとだけ反撃することはできましたが、なんともみっともなく惨めな万引き対応のお話。
よの中そううまくはいかないものです。

で、ここで言えるのは、万引きするのに常連さんとか一見さんとか関係ないということです。

パワーストーン屋さんをやる以上、一個一個の単価が高いですから、万引きには十分対策をすることをお勧めします。

まぁ在庫管理のシステムを導入しておけばそれで証拠になるんですがね。


カテゴリー未分類