水晶玉とガラス玉の”トンデモ”な見分け方


石屋をやってるとよく聞かれる質問の一つがこれです。

そりゃぁまぁそうでしょう。知りたいところでしょう。

ですが、結構トンデモな話が飛び交うことがあります。

 

【触って冷たければ水晶・暖かければガラス説】

まぁ確かに一般的なガラスより水晶のほうが熱伝導率が高いですので、原理的にはそうです。が、ガラスなんて不純物に何を入れるかによって熱伝導率なんて大きく変えられますし、それこそ水晶より熱伝導率の高いガラスも余裕で作れます。

さて、それ以前に、人間の感覚はそこまで鋭く出来ておりません。20度の水と25度の水はおそらくその場で比較すればどっちがどっちかは分かりますが、1個だけ出されてこれは20度か、25度かなんて言われても大抵の人はわかりません。

しかも水晶とガラスの熱伝導率を見分けるには20度と20.1度の区別が正確にできるくらいの能力は最低限必要です。鍛えたところでできると思います?

まぁこれもよくある話ですが、私が売った水晶を偽物だと言ってきた人がいました。理由を聞くと、質屋の親父が触ってみたら冷たくないから偽物だと言ったとか。ぜひその質屋の親父を紹介してくれ、業務妨害で訴えれば100%勝てる自信があるので、と言うと引き下がっていきました。

 

【水晶玉は景色透かしてみると逆さに見える説】

さて、前説はまだ物理的には少し筋の通っているところもありました。まぁ70億人もいれば一人くらいそんな超絶感覚を持ってる人がいるかもしれません。

ですが、この節はもうぶっ飛び過ぎてます。

まぁこれを大学まで出てるはずの店員がお客さんに説明をはじめた時は一周まわって私の頭がおかしくなったのかとすら思いました。

小学校4年生位だっと思いますが、レンズやら屈折やらの話を義務教育で習ったはずです。レンズがあったらそこで光が屈折して、線を引いて光がどう曲がってどう収束していくか、習ったはず。

もし緻密な固体で向こうの景色が逆さにならないんだったら、これまたノーベル賞級です。

 

【水晶を透かして線を見ると二重に見える】

さて、これが正解、と思言いたいところですが、まぁ優しく言うと正解と言っていいんですが、ちゃんと知ってないと誤解を生みやすいです。

正しくは

・線が二重に見える方向がある。

・線の太さは髪の毛くらい細く、玉の大きさは3cm以上ないと難しい。

です。

線が二重に見えるというよりはずれて見れる直線があると考えたほうがいいです。直線自身に平行方向にずれてしまうとずれた直線が元の直線に重なってしまいます。

また、直径10cmもあるようなものであればボールペンで書いた線でも二重に見えますが、3cmくらいだと髪の毛くらいの細さでないとわかりません。

 

【最後に】

これはあくまで水晶「玉」の見分け方です。玉状になってないと二重に見える「複屈折」という現象を肉眼で観察するのは難しいです。その点を間違わなければ正しく説明することができるでしょう。

 

 

[feather_share]


カテゴリー未分類

コメントを残す